Audible(オーディブル)で聴ける村上春樹全作品をご紹介する、Audible村上春樹ガイドです。
Audible(オーディブル)は、村上春樹作品が聴き放題の唯一のオーディオブックサービスです。村上春樹好きな人も、まだ村上春樹を読んだことがない人も、ぜひAudible(オーディブル)で村上春樹作品を聴いてみください!
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村上春樹超おすすめ作品
わたしが村上春樹作品と出会ったのは浪人時代でした。予備校の先生から勧められました。
最初に読んだのは「風の歌を聴け」「1973年のピンボール」「羊をめぐる冒険」、そして「ダンス・ダンス・ダンス」です。
その後、受験勉強そっちのけで「世界の終わりとハードボイルド・ワンダーランド」「ノルウェーの森」などを夢中になって読みふけりました。
大学生になってからも「ねじまき鳥クロニクル」「スプートニクの恋人」やその他短編集なども読みました。
社会人になってからは「1Q84」までは追いかけていましたが、その後仕事が忙しく読書から遠ざかりはじめるのと同時に村上春樹からも離れていってしまいました。
Audibleを始めてからまた村上春樹を再読また近年の作品を聴きはじめました。村上春樹の世界観と独特の文体、そしてあらたに気づいた魅力にはまってます。
まずはわたしの好きな超おすすめ作品を、名言とともにご紹介します。
超おすすめ村上春樹作品1「騎士団長殺し」
1つめの超おすすめ村上春樹作品は「騎士団長殺し」です。
一枚の絵が、秘密の扉を開ける……妻と別離し、傷心のまま、海を望む小暗い森の山荘に暮らす孤独な36歳の画家。ある日、緑濃い谷の向こうから謎めいた銀髪の隣人が現れ、主人公に奇妙な事が起き始める。雑木林の古い石室、不思議な鈴、屋根裏に棲むみみずく、そして「騎士団長」――ユーモアとメタファーに満ちた最高の長編小説!
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騎士団長殺しは紙の本では読んだことがなく、Audibleが初でしたが朗読がすばらしくすぐに入り込めました。そして謎が深い物語です。
「大胆な転換が必要とされる時期が、おそらく誰の人生にもあります」
この言葉は、その時が来たらすばやくチャンスを掴めということなのですが、世の中には掴める人と掴めない人がいると免色は言っている。「騎士団長殺し」を聴いているとき、わたしはまさに人生の大胆な転換が必要とされる時期を迎えており、この言葉が非常に刺さりました。そしてこの免色という男とも謎の多い人間でした。物語として決して消化不良というわけではないのですが、謎が残ったまま終わっているので、いずれ続編が出るのではないかと密かに期待しています。
超おすすめ村上春樹作品2「1Q84」
2つめの超おすすめ村上春樹作品は「1Q84」です。
ひょっとしたら、と彼女は思う、世界は本当に終わりかけているのかもしれない。 夜空に不思議な月が浮かび、「リトル・ピープル」が棲む1Q84年の世界……深い謎をはらみながら、主人公・青豆と天吾の壮大な物語(ストーリー)が始まる。 1Q84年――私はこの新しい世界をそのように呼ぶことにしよう、青豆はそう決めた。Qはquestion markのQだ。疑問を背負ったもの。彼女は歩きながら一人で肯いた。好もうが好むまいが、私は今この「1Q84年」に身を置いている。私の知っていた1984年はもうどこにも存在しない。……ヤナーチェックの『シンフォニエッタ』に導かれ、主人公青豆と天吾の不思議な物語がはじまる。
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「1Q84」は初読ではあまり好きではなかったのですが、Audibleで聴き返したらとてもおもしろく感じました。
「人間にとって死に際というのは大事なんだよ。生まれ方は選べないが、死に方は選べる」
これはタマルという殺し屋の言葉です。昨今は「親ガチャ」などとも言われますが、人は生まれ方は選べません。自分の意思とは関係なく生まれてきます。しかしどう死ぬかは選ぶことができることが多いです。猫は死ぬときに飼い主の目の届かない場所に隠れると言います。猫のように、人目につかずひっそりと一人死んでいくという死に方を選ぶこともできます。愛する家族に見守られて死んでいくという死に方もあるでしょう。わたし自身も最近、身近な人の死を経験し、わたしはどう死ぬのか?考えないと、と思っていたところだったのでこの言葉が印象に残りました。
そして「1Q84」ではもうひとつ印象に残ったのが青豆の言葉がこちらです。
「一人でもいいから、心から誰かを愛することができれば、人生には救いがある。たとえその人と一緒になることができなくても」
人は必ず死にます。どんな人でも老いと病と死からは逃れられません。この言葉は、人生の救いはなんなのか?ということに対するひとつの答えかもしれません。わたしにはとても共感できる言葉でした。そして1Q84で村上春樹が描きたかったことが詰まった言葉ではないかと思います。
超おすすめ村上春樹作品3「ねじまき鳥クロニクル」
3つめの超おすすめ村上春樹作品は「ねじまき鳥クロニクル」です。
「人が死ぬのって、素敵よね」彼女は僕のすぐ耳もとでしゃべっていたので、その言葉はあたたかい湿った息と一緒に僕の体内にそっともぐりこんできた。「どうして?」と僕は訊いた。娘はまるで封をするように僕の唇の上に指を一本置いた。「質問はしないで」と彼女は言った。「それから目も開けないでね。わかった?」僕は彼女の声と同じくらい小さくうなずいた。(本文より)(Amazon.co.jp)
ねじまき鳥クロニクルは大学生の頃に初めて読みました。主人公が井戸の底で光が届くシーンが非常に印象的です。井戸の底は冷たい暗闇の世界です。そこに届く光とはなんなのか?そして猫はどこにいったのか?これらの出来事は何を暗喩しているのか?考えていくととても面白いです。
加納クレタのこの言葉も示唆に富んでいます。
「良いニュースというのは、多くの場合小さな声で語られるのです。どうかそのことを覚えていてください」
良いニュースはなぜ小さな声で語られるのでしょう。良いニュースを聴き逃してしまうとどうなるのか?人生は悪い方に悪い方に転がっていくのかもしれません。人は暗闇に引っ張らられていく性質を持っているのかもしれません。わたしはこの言葉を思い出すたびに、「耳を澄まそう」という気持ちになります。
超おすすめ村上春樹作品4「世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド」
4つめの超おすすめ村上春樹作品は「世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド」です。
高い壁に囲まれ、外界との接触がまるでない街で、そこに住む一角獣たちの頭骨から夢を読んで暮らす〈僕〉の物語、〔世界の終り〕。老科学者により意識の核に或る思考回路を組み込まれた〈私〉が、その回路に隠された秘密を巡って活躍する〔ハードボイルド・ワンダーランド〕。静寂な幻想世界と波瀾万丈の冒険活劇の二つの物語が同時進行して織りなす、村上春樹の不思議の国。(Amazon.co.jp)
2つの世界が交互に進行する小説。2023年に発表された「街とその不確かな壁」の元になっている作品でもあります。
18の頃の初読ではこの言葉は印象に残りませんでしが、Audibleで聴き直したときに印象に残った言葉でした。
若いときは怖いことなんてないかもしれませんが、人は歳をとってくると、怖いことが増えていくのかもしれません。生きていくことそのものが怖くなることもあるかもしれません。
「信じていれば怖いことなんて何もないのよ」
では何を信じればいいのでしょう?この言葉に続くのはこんなセリフです。「楽しい思い出や、人を愛したことや、泣いたことや、子供の頃のことや、将来の計画や、好きな音楽や、そんな何でもいいわ。そういうことを考えつづけていれば、怖がることはないのよ。」
超おすすめ村上春樹作品5「スプートニクの恋人」
5つめの超おすすめ村上春樹作品は「スプートニクの恋人」です。
「すみれがぼくにとってどれほど大事な、かけがえのない存在であったかということが、あらためて理解できた。すみれは彼女にしかできないやりかたで、ぼくをこの世につなぎ止めていたのだ」 「旅の連れ」という皮肉な名を持つ孤独な人工衛星のように、誰もが皆それぞれの軌道を描き続ける。 この広大な世界で、かわす言葉も結ぶ約束もなくすれ違い、別れ、そしてまたふとめぐりあうスプートニクの末裔たちの物語。(Amazon.co.jp)
スプートニクの恋人で一番好きな言葉です。この本を初めて読んだ頃に、自分にもそう思える人がいたことを思い出します。
超おすすめ村上春樹作品6「ダンス・ダンス・ダンス」
6つめの超おすすめ村上春樹作品は「ダンス・ダンス・ダンス」です。
『羊をめぐる冒険』から4年、激しく雪の降りしきる札幌の町から「僕」の新しい冒険が始まる。羊男、美少女、そしていくつかの殺人――。渋谷の雑踏からホノルルのダウンタウンまで、「僕」は奇妙で複雑なダンス・ステップを踏みながら、暗く危険な運命の迷路をすり抜けていく。70年代の魂の遍歴を辿った著者が80年代を舞台に、新たな価値を求めて闇と光の交錯を鮮やかに描きあげた話題作。(Amazon.co.jp)
「ダンス・ダンス・ダンス」はいまだAudible化が決まっていない作品ですが、わたしが一番好きな村上春樹作品なのでここであげさせていただきました。「羊をめぐる冒険」まではAudible化が決まっているので、間違いなく「ダンス・ダンス・ダンス」もAudible化されるものと信じています。
この作品は登場人物もおもしろいです。いるかホテルから僕を呼び続ける羊男、中学時代の同級生の五反田君。アメとユキ。片腕の詩人ディック・ノースに書生のフライデー。キキ、メイ、ジューン。そしてヒロインのユミヨシさん。みな一癖も二癖もあります。
18の頃のこの作品を読み、世界の捉え方、ものの考え方など、この作品に大きな影響を受けました。「踊るんだよ、みんなが感心するくらいに」というセリフに、当時のわたしは何度もはげまされました。
Audible(オーディブル)で聴ける村上春樹作品
Audible(オーディブル)で聴ける村上春樹作品一覧をあげておきます。
Audible(オーディブル)で聴ける村上春樹翻訳作品
Audible(オーディブル)で聴ける村上春樹翻訳作品一覧をあげておきます。すべてレイモンド・チャンドラー著のフィリップ・マーロウシリーズです。サリンジャーの作品もそのうち出てくれると嬉しいですね。
Audible(オーディブル)で聴く!村上春樹作品ガイドまとめ
Audible(オーディブル)で聴ける村上春樹全作品をご紹介する、Audible村上春樹ガイドでした。
Audible(オーディブル)は、村上春樹作品が聴き放題の唯一のオーディオブックサービスです。村上春樹好きな人も、まだ村上春樹を読んだことがない人も、ぜひAudible(オーディブル)で村上春樹作品を聴いてみください!
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